前回に引き続き、認知症の薬についての記事です。薬は誰のために、何のために、誰が決めるのか。薬は効いているのか。薬の効果はどうやって測るのか。このままでいいのか、増やすのか。
他の薬なら自分のこととして、効き目をわかって飲むのに、認知症の薬となると、何だか勝手がちがうようです。
薬のことをもう一度考えたい方に。
薬をめぐる言葉からもより良く生きるヒントが詰まっています。
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私「そういった基礎的な認知機能は、アルツハイマー型認知症になると、老化よりも速く低下します。つまり、この『薬の効果』の線のことです。そこで薬は、それを遅くすることで、国際的にも証明され、日本でも保険で使えるようになっています」
私「そこで、この『薬の効果』の線をご覧いただけますか。飲んでも、老化と同じく、落ちていっていますね。飲んでも悪化しているのです」
佐々木さん「あっ、なるほど。飲んだほうが、その低下を遅らせられるんですね」
私「そうなんです。しかも、医者は遅くなっているかどうかを実感できない、というのがだいたいの、承認時の臨床試験の結果なんです」
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