【ブログ】認知症の薬を効かせる秘密(13)効果その7

薬を飲んでいない場合の自分自身のADASーJcogの変化曲線を知りたいんですね。

あちこち論文を見ると、まだ認知症の薬がない時代にこんな論文がありました。
ロバートスターンらが中心に書いた「A longitudinal study of Alzheimer’s disease: Measurement, rate, and predictors of cognitive deterioration」というタイトルの論文です。
まあ肝は次のグラフです。

認知症の人一人一人を1年間、間を開けて測定した結果をまとめたものです。
横軸は最初の時点でのADAS得点。
縦軸はADAS得点の1年間の差。

縦軸と横軸の関係が、上に凸の放物線でこの論文は与えています。
この辺の数学的な嫌な感じはわからなくてもいいです。
でもこの一連のお話で示したいこと。
僕的オリジナルはないですよ。
ですので話を続けます。

つまりですね。
もし最初のADASの得点が分かる。
すると次の薬を飲んでいない状態での一年後の得点が予測できる。
その関係が上に凸の放物線的な感じなんだ、ということ。
これを使えばいい。

というよりこれしか使えるものがない、というのが正確でしょう。
で実際の実例を次に示します。

概要_下画像

ご予約はお電話で