2026年2月4日、立春。
外気の冷たさに負けない熱い男が赤い自転車に乗って、ここ、のぞみメモリークリニックにやってきた!
鈴木敏明さんは認知症の診断を受けてから6年が経ちました。
「一見普通に見えても、肝心な時に抜けたことしちゃうんですよね」と笑ってご自分の変化を話し始めました。
自分だけの病気じゃない
一方、参加者の方の中には、一人でバスに乗って初めての場所へ行くことへの不安や、言葉がうまく出てこないことへの戸惑いを抱えている方もいました。特に「家族との関係性」では、「身近な人に理解されない」ことで「寂しい」「つまらない」「かなしい」「どうでもいい」と繰り返し語られました。
それを聞いて鈴木さんは語りました。
「認知症は自分だけの病気じゃないんですよね、周りの人々を巻き込む病気なんです。だからこそ、認知症のことを本人にも、周りの人にも知ってもらうことが大切なんです」
そして、こう続けました。
「抱えた課題は一人だけが経験していることじゃないんです。一人で抱え込まないでね。たとえ解決できなくても、他の当事者の集まる場で、それぞれの違う状況を持ち寄って、お互いの知恵を出し合ったり、おしゃべりしたらいい。僕はそう思うんです」

Aさんの表情は少し和らぎ、「今日は悩みを聞いていただいて、ありがとうございました」とゆっくり立ち上がりました。
このやりとりを見ていて
「失敗しても、それを笑い合える仲間がいて、今この瞬間の小さな喜び(一緒に歌ったり遊びに出かけたり、おしゃべりしたり)を誰かと共有できること」が心の灯火になるのかな。認知症の先輩が、不安や葛藤を抱えている当事者と出会い、経験を伝えるピアサポートが認知症と共に生きていく上で「小さいけれど大きな力」になるのかもしれない。そう感じた時間でした。
今日もありがとうございました
「・・今日は、来て・・ここ。よかったなぁ、今日初めてみました・・こんな人。本当にすごい・・人だよ」と満面の笑顔で帰られた方がいらっしゃいました。鈴木さんは少し照れるように「僕も、ここの患者ですけどね!」と返し、また大笑い!なんだか涙が出そうでした。
のぞみメモリークリニック一同
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