丹野さんが認知症当事者として三鷹でピアサポートを実施してくださるのは今回で12回目。遠く仙台から2ヶ月に1回のペースで、2年間休みなく続けてくださっています。2月27日はそんな丹野智文さんのお誕生日でした。
この日も「これからの毎日を笑顔で過ごせるように」と認知症当事者の方とピア(仲間)として語り合いました。


丹野智文さん紹介
宮城県仙台市在住の丹野さんは、39歳の若さでアルツハイマー型認知症と診断されました。その当時、自動車販売会社で営業マンをしていましたが、商談したばかりの顧客の顔や名前を思い出せないことがありました。当時はネットや本などで探しても、前向きに生きていくための良い情報もなく、小さな子どもたちや妻を思うと毎日泣く日々があったそうです。
ピアサポートでは、「診断されてから12年経っているけど今も元気です」と言って笑顔で始まります。丹野さんの活動は「目の前の認知症の人を笑顔にしたい」という思いから生まれています。
ピアサポートを終えて
「楽しかったね」と仲良く帰って行ったご夫妻や、さっきまで暗い顔をして「物忘れも増えて、いよいよ(終わりが)近づいたかな」と呟いていた人が「たっぷり、美味しいものを食べたいのよ」と笑ったり、「最初からこういう考え方だったんですか」と質問を続けていた男性が最後に「すっと抜ける部分もありました」とぼそっと言ったり。ピアサポートって困りごと相談室なのかと思ってたんですが、なんだか違うみたい。不思議な雰囲気でした。

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