#6 責めない、焦らない。できることを続けよう。

Geminiー#6責めない、焦らない

血管性認知症の人には、何と声をかけるのがいいだろう。血管性認知症ほど人によって症状が違う人はいないけれど、精神面や認知機能面の症状は比較的共通しているから、次のような声かけが結果的に多くなるだろう。


たとえば、「調子の良い日と悪い日があるのは自然なこと。できない日に自分を責める必要はない」とか「今日は調子がよくない日かもしれません。でも、それは病気のせいであって、あなたの努力が足りないわけではありません」など。


あるいは、リハビリや生活の工夫で少しでも改善や維持ができたときに、自分を認めることが大切だから、「昨日より少し歩けた、それだけでも大きな一歩です」はどうでしょう。運動やリハビリは再発予防にも気分改善にもつながるので、「無理のない運動を続けることが、あなたの脳と体を元気にします」などもいいでしょう。


家族や支援者に「ありがとう」と伝えることで、自分の存在価値を確認しやすくなる。そして「小さな感謝を伝えることで、周りの人との絆が深まります」と。


「新聞を少し読む、音楽を聴く、庭に出るなど、自分らしい活動を保つことが尊厳を守ります」「できることを無理なく続けることが、“自分らしさ”を守る力になります」などもいいでしょう。

繁田 雅弘

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