#9 おしゃべりは共同作業

進行性非流暢性失語の人には

藩士をしている男性、神経を集中して聴く女性

話そうとするときの「不安」と「プレッシャー」を下げて、少しでも話せた経験を「成功体験」に変えることが有効である。

「急がない」「一語でもOK」は、失敗への恐怖や焦りを減らし、発話しようとする意欲を守る。

うなずきやジェスチャーも認めることで、「話せなくても伝えられる」という安心感が生まれる。

候補語を提示したり、決めフレーズを一緒に練習することで、「一人で全部話さなくてよい」という共同作業になり、会話参加が楽になる。

「ちゃんと伝わったよ」と明示することで、自信が保たれ、「また話してみよう」という前向きな気持ちが続く。「今のでちゃんと伝わったよ」「言葉は少なくても、言いたいことはよく分かったよ」といった声掛けは本人の気持ちを強く支えるものである。

繁田雅弘