第32回認知症当事者勉強会報告

9月27日土曜日の午後、三鷹市の市民協働センターに40名余りの人が集まりました。 2025年も半分を過ぎようとしていたこの日は、最高気温が30度に届く勢いの暑い一日でした。

今回の勉強会のタイトルは “丹野智文さんと考える〜『可能な限り』よく生きるとはどういうことか〜” でした。話題を提供してくださったのは丹野智文さんと本会世話人でした。

前半では

これまで丹野さんがスコットランドの認知症の人々

  • ジェームズ・マキロップ氏  [James Mckillop]
    スコットランド認知症ワーキンググループ初代議長] 
  • 故スチュワート・ブラック氏 [Stewart Black] 
  • 故ウェンディ・ミッシェル氏 [Wendy Michell]

との出会いと交流を通じて、ご自身の認知症の体験をどのように深めていったのかを丹野さんが発表され、会場の方々とその追体験をしました。

お話の後半では

会場の方々と「認知症の進行」の課題を共有しました。丹野さんはご自身の認知症の「進行せざるを得ない」厳しい現実を前に、時に声を詰まらせながら正直なお気持ちを伝えられる姿もありました。

認知症の進行。傍からでなく認知症の人からの視点では、そこに「とてつもない苦しみ(存在不安)」があります。認知症になった本人にとってさえも、それを意識したり言葉にすることはとても難しい課題です。「認知症とともに生きる」という課題のその一番深い苦しみの部分に、今回の丹野さんをはじめ皆さんとの出会いが、一筋の光をあててくれたように感じました。

tojisha32th-全体

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